JULiA MURPHY│城下町ギルド

城下町ギルド

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2026.07.2923:34

オトナ帝国をアラサーになって初めて視聴

しんのすけたちの住む春日部に
20世紀博ができて大人たちはみんな夢中になる
街には古い車が走り
ブラウン管のテレビが再販され
古いファッションを身に纏う大人が歩くようになった

しんのすけたちは大人たちが子どもをほったらかして子どものように遊ぶ大人たちに不満を抱き始める

そしてどうやら20世紀博の運営には裏があるようで…
ある日、テレビで昭和感満載の白黒映像が一瞬流れる
しんのすけ「なにこれ…これだけ…?」
父母である、ひろしとみさえは不自然に起き上がって明日に備えて寝るかという
恐らくまだ20時にもなってないんじゃないかと考察
しんのすけがこの後、晩御飯食べないの!?
って言うので
そのままひろしとみさえは不自然な様子で寝室に向かう
しんのすけにみさえはネギを放りなげる

しんのすけ「なにこれ…」
みさえ「ネギ」
しんのすけ💦

このシーン昔は笑って見てたけどめちゃくちゃ怖いわ
さっきのテレビの映像以降、様子が変になった
大人子供みたいな状態になっていて
大人の嫌な傲慢さがありつつ、子供の欲求が止まらない感じで
この時、みさえはもう料理する発想がないみたいな感じになってるから
そのままネギを出したっていうことだと思う
伝わりますかね
子どもの料理への知識の浅さというか
かといってこれを本気でやる毒親も世の中には実際にいてて
その両方が込められてると思ってます

この映画は大人の戻せない時間に対するノスタルジーや悲しみ
対して子どもの大人を頼るしかなかったのにその大人がこんな風になってしまった不安や恐怖が共存してる映画なんですよ
くそ怖い

2人は布団も敷かずにそのまま眠って
次の日も平日というのに朝から2人は大量のお菓子を貪り食う
しんのすけは2人にそんなことしてていいのかと叱る
子どもだからってここで2人と同じように過ごさないんですよね
だってこの時すでにしんのすけは怖さでたまらないからパニックになってます

食後2人は居間で二度寝をしだす
しんのすけは2人を起こそうとするも屁理屈ばかりこねられるので、呆れて幼稚園に一人で行くことにする
ひろしもみさえもしんのすけにもう帰ってこなくていいと言い放つ
ひまわりを連れて幼稚園バスを待つもいっこうに現れず
庭から居間の方を見ると、2人はしんのすけにすごい剣幕でなにかを言う
しんのすけはしっかりとした表情でひまわりをおぶって幼稚園に向かう

いやいやこんなんできる!?親にこんなんされたらしんちゃん絶対悲しさと怒りで泣きたいって!!

外でも大人たちがみんなこどもの遊びをしている
ちなみに今はじめて違和感感じたけど、
女子高校生である埼玉紅さそり隊の3人もブランコでキャッキャしてたから大人扱いなんやね笑

幼稚園に行っても先生たちは缶けりをしている
すると街中で音楽を流しながら軽トラが大量にやってきて大人たちはみんな吸い込まれるように乗っていく

仕方なくいつものメンバーと家に帰宅して話し合い
ここで大事なのがやっぱり生活
まず食ですね
5歳児に料理なんてできないし食材もなく腹を空かせているしんのすけたちはコンビニに行くも不良幼稚園児たちがそこを牛耳っており
なんとかいくつかは盗んだものの全然足りず
なんやかんやしてる間に夕方
もちろん大人がいないから電気水道ガスがここでとまります

ラジオからも古い歌しか流れない
その時、エキスポの運営
イエスタデイワンスモアのケン(黒幕)が君たちに未来はないと告げる
今から迎えに行く
大人しく従えば両親に会わせるし
温かいご飯も寝床も用意していると

運営の思惑としては
21世紀の匂いが消えたら街に返す
という昭和洗脳を施す魂胆
いわゆる人類昭和補完計画なわけです

マサオくんは行きたがるもしんのすけたちは怪しんで身を潜める
デパートで寝泊まりするのが楽しそうで良いいなぁと昔思ってた笑

ここから大人たちからの逃亡生活が始まる
しかも実の親たちも捕まえにきます


ここからだいぶアニメらしいアクションがつづく笑
幼稚園バス乗っ取ってカーチェイスするんやけど、ひろしとみさえ来てもおかまいなしにカーチェイス
もれなく大事故で死んでもおかしくなくて草

結局そのままエキスポに乗り込んでしんのすけだけが逃げ切る

ここで急にひろしがほんまの当時の万博に来てる記憶にしんのすけが入り込んでくるシーンになる
これ多分しんのすけは普通にひろしに話しかけてるんやけど、ひろしの脳内はこんな感じになってるってことなんやと思う

月の石が見たくて泣いてるひろし
3時間も並ぶよりほかの見た方がいいだろ?って父母に言われてる時に後ろから
父ちゃんと呼ぶしんのすけが現れて
ひろしは誰だよこの子!と叫ぶ
そのまま父母は何も言わず前に向かって進んでいく
これってひろしが大人になった描写というか
もう子どもでいられなくなった描写だと思う

しんのすけと揉み合いになるうちに転けて靴が脱げて、靴の臭いを嗅がさせる
とんでもなく臭い
だって大人のひろしの靴の臭いだから

そのままひろしの今までの人生の回想が始まる

秋田出身のひろし
子どもの頃の田舎の田んぼ道を自転車で走る
父の背中が大きく写される

ひろしは成長して一人で自転車に乗りその道を走る
高校生になって彼女とその道を歩く
上京して(多分会社は東京だよね)就職してみさえと付き合い始める
しんのすけが産まれて
家を建てる
一生懸命働くひろし
疲れて帰ってくるも家族はあったかくて…

大泣きしながら目が覚めるひろし
その姿は大人なのでやっぱりしんのすけは大人のひろしに話しかけてた

みさえも同じひろしの足の臭いを嗅がせて目覚めさせる笑
この映画は、子どもに付き添いできて
うっかり泣きすぎて子どもにドン引かれるような子どもも楽しめるけど実は大人に向けられた映画なんだということここで大人たちは痛感させられる


イエスタデイワンスモアの計画は
20世紀の匂いで人々を洗脳して昭和の箱庭を作ってる
やっぱりマジで結構ホラーなんですよね

ケンは東京タワーからその匂いを全国に散布する
「お前たちが本気で21世紀を生きたいなら行動しろ、未来を手に入れて見せろ、早く行け
ぐずぐずしてるとまた匂いが効いてくるぞ」
これってケンは本心では止めてほしいんだろうね



東京タワーの高所恐怖症殺しシーンで姉がずっとひいひい言ってたの思い出した

ひろしがケンに
俺の人生はつまらなくない!
家族がいる幸せをお前たちに分けてやりたいくらいだぜ!
って言うのがカッコイイんだよね

そのままひろしみさえは雑魚の足止めをして
しんちゃんだけが東京タワーをかけ上がる
アニメだししんちゃんの運動神経は異常なんだけど
映像として賞がとれそうなくらい完成してるんだよねぇ
今だとCGにされそうなシーン


その姿を見て昭和ジオラマの住人も正気を取り戻して匂いの効果はなくなり計画は頓挫
ケンのすんなりした諦め方を見るとやっぱり止まりたかったのだと思う

ケンは終始、子どもを傷つけようとしなかった
だってケンは子どもに戻りたいんだから子どもの無力さが分かるはずなんだよ
だから救済措置として補完計画を考えてたわけだと思う

捕獲する時も銃はBB弾みたいなものだった
いや傷つくやん!って思うけどこれもあえての描写だと思う
拳銃じゃないですよっていう


ケンと横にいる彼女、チャコの2人はタワーから自殺をはかるけどしんのすけが
ズルいぞ!
と言った時に鳩が飛んできて止められる
チャコは死にたくないとその場でへたり込む

しんのすけは2人だけでバンジージャンプするなんて!って言うんだけどね



いやー1時間半しかないのに完成された映画
どちらかと言うとやっぱ大人向けではあると思うけど
大人のノスタルジーへの葛藤と未来を生きていくことへのメッセージ
子どもの無力さや不安恐怖
親という存在への圧倒的依存
その中で成長していくしんのすけたち


オープニングが懐かしい

ママとのお約束条項、今聴くとエミネムすぎる
ちなみに店のBGMにもしんちゃんのエンディングの月灯りふんわり落ちてくる夜のコムアイverいれてます
私は兄が10個、姉が7個離れていることもあって昔の作品たちが大好きで
しかも記憶力が良すぎて
赤ちゃんの頃から記憶があるタイプなので
(チャオをもらいにいった日のことも覚えてる)
ブラウン管のテレビで姉の部屋に集まってみんなでドラえもんとしんちゃんを見た記憶がある
ドラえもんのアニメが新しくなったのが小一の時
それから兄姉は違和感があるからもう見れないと言って一緒に見なくなった
こんなことになってしまったが、
私は兄姉が大好きで2人をカッコイイと思って生きてきた
天変地異が起きたように今一人で生きてますし多分もう二度と元には戻れないし戻る気もないんですけど
人生でいちばん楽しかったのはあの時だった
無力だったけど、小中高の方が無力感が強くてしんどかった
昼は母と出かけて
自転車の後ろにのせてもらって
坂道を駆け抜けるのがスリリングで楽しかった
途中で何故かいつも靴だけじゃなく靴下も脱いじゃう私
何回怒られたか笑
あの頃がいちばん楽しかった
家族写真を泣きながら捨ててる時にそう思った
二度と戻れないけど、
でも同じようなことはまたできるかもしれない
だから本当は急に子どもが欲しくなったんだけどそれも性別的に無理なんで、ペットとかになると思うけど
何も考えなくてよかった人生に戻りたい
何かは考え続けることは余儀ないと思うし別にいいけどあの頃の感覚ではいたいと思う
そのためにしんちゃんが東京タワーを駆け上がるように必死こかないといけない時なんだと思う

そりゃ時代に疲れるよな
ケンもチャコも抑うつ全開だよね



家の前は商店街だった名残で中学時代くらいまでは
目の前のデケー家は建て替える前、和菓子さんだったし
少し先には銭湯、美容品店、日用品屋、病院、家具屋
今でも床屋や車屋、時計屋あたりは残ってるけどすっかり新しい家が増えて面影はなくなった
ツアーできた人たちにはへんぴな場所だとか、閑静な住宅街だと言われるけど
全くもってそんな場所ではなかった

少し進んだ先にある
七曲市場
ここだって小学生の時、逃走中して怒られるくらいにはまだまだ賑わっていた
今ではここもまた県外の人達にちょっと怖いとこだよねと言われる始末

ぶらくり丁だってなんやかんや頑張って店はあり続けてるけど昔の店はもうほぼない
入口にはマクドナルドがあったし、
服屋さんにはプリクラも入っていて
角のおもちゃ屋さんは今は介護用品しか置いてないけどあそこでよくおもちゃを買ってもらったし
おっちゃんが優しかった
私1回おしっこもらして笑
ママにめっちゃ怒られたけどおっちゃんが笑って拭いてくれてた
(ちなみにその後も七曲市場のお茶屋さんの友達の家の玄関でももらしておばあちゃんが拭いてくれた笑笑)
小学生の自分には時代の最先端に見えてカッコよかった

高校の時まで習ってた楽器屋の上は激安のお好み焼き屋でそこで打ち上げというものを初めて経験した、ジュースだけど酔っ払った

当たり前だけど色んなものが終わっていく、
なくなっていく、変わっていく
そのノスタルジーにたまに引っ張られる
だから夕方は優しくて泣きたくなる

ひぃおばあちゃんはいなくなり
おじいちゃんはいなくなり
チャオはいなくなり
おばあちゃんはいなくなり
母はいなくなっていく


それでも未来を生きたい
作っていかなければならない
そんな今を生きている。

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